社員の運動不足を改善!企業向けピラティス福利厚生の効果と導入ステップ完全ガイド

「社員の腰痛や運動不足が深刻化している」「ジムの法人契約を導入したのに利用されない」

そんな課題を抱えていませんか?

実は今、健康経営の新たな切り札として、企業の福利厚生にピラティスを導入する動きが加速しています。

ピラティスは運動が苦手な方でも続けやすく、姿勢改善とメンタルケアで生産性向上に直結するのが特徴。会議室やオンラインで手軽に始められ、低コストで高い効果が期待できます。

この記事では、ピラティス導入メリットから具体的なステップ、成功事例まで徹底解説。社員が健やかに働ける環境づくりのヒントを見つけてください。

従業員の健康を投資に変えるピラティスの実力

経済産業省が推進する「健康経営」への関心が高まり、従業員の健康を投資と捉える企業が増えています。

ここでは、デスクワークによる不調改善から、仕事中のパフォーマンス向上まで、医学的根拠に基づく効果を3つの視点から解説します。

企業が選ぶべき理由──健康経営との親和性

元々リハビリテーション目的で開発されたピラティスは、解剖学に基づく運動プログラムです。激しい動きを伴わないため、運動習慣のない従業員でも安心して取り組めます。

健康経営の観点では、以下の点が評価されています。

  • 医療費削減につながる予防効果
  • アブセンティズム(欠勤)の減少
  • プレゼンティズム(出勤しているが体調不良で生産性が低い状態)の改善

ヨガと比較されることもありますが、ピラティスは呼吸法や動きが仕事モードに適しており、昼休みや就業後の実施に向いています。

企業向けピラティスは、従業員の心身を整える投資として、費用対効果の高い選択肢といえるでしょう。

デスクワークの不調を根本から解決する姿勢改善

慢性的な肩こりや腰痛の多くは、姿勢の崩れが原因です。ピラティスでは「パワーハウス」と呼ばれる体幹深層筋群を鍛え、骨格を本来の位置(ニュートラルポジション)へと導きます。

背骨を支えるインナーマッスルが強化されると、座り姿勢が安定します。結果として以下のような変化が期待できます。

  • 長時間のデスクワークでも疲れにくくなる
  • 首や肩への負担が軽減される
  • 腰痛の予防・改善につながる

身体の不調が減ることで、業務への集中力が高まり、生産性の向上にもつながります。継続的な実践により、従業員のパフォーマンスを底上げできます。

仕事中の集中力を高める呼吸法の効果

ピラティス特有の「ラテラルブリージング(胸式呼吸)」は、仕事のパフォーマンスを左右する重要な要素です。

深く息を吸って肋骨を広げ、吐きながら体幹を安定させる呼吸法は、交感神経を適度に刺激します。

脳へ酸素が効率的に送られることで、以下の効果が得られます。

  • 頭がすっきりと冴える
  • 過度なリラックス状態にならず、仕事モードを維持できる
  • 短時間でリフレッシュできる

昼休みや業務の合間に取り入れることで、午後の集中力低下を防げます。

就業後に実施すれば、心身のスイッチが切り替わり、翌日へ疲労を持ち越しにくくなります。従業員のコンディション管理において、呼吸法は地味ながら強力なツールとなるのです。

企業向けピラティスの福利厚生メリット

ピラティスを福利厚生として導入すると、職場にどんな変化が起きるのでしょうか。

ここでは、身体面・精神面・企業側という3つの視点から、導入によって得られる実際のメリットを見ていきましょう。

身体の不調を根本から変える──姿勢と柔軟性の改善

長時間のデスクワークで凝り固まった身体は、ピラティスで段階的にほぐせます。背骨を一つずつ動かす分節化の動きが、固まった背中をやわらかくするからです。

継続することで、以下の変化が現れます。

  • 猫背や巻き肩が解消され、呼吸が深くなる
  • 腰痛や肩こりが起きにくい身体になる
  • 運動習慣のなかった社員も無理なく続けられる

激しい動きを伴わないため、年齢や体力に関係なく取り組めます。運動が苦手な人ほど、変化を実感しやすいのも特徴です。定期的なレッスンが習慣化すれば、医療費の削減にも貢献するでしょう。

ストレスで疲弊した脳を休ませる──メンタルヘルスへの効果

ピラティスは「動く瞑想」とも呼ばれ、精神面への影響も見逃せません。身体の細部に意識を集中させる動きが、仕事のマルチタスクで酷使された脳を休ませます。

自律神経のバランスが整うことで、心にも変化が生まれます。イライラや不安感が軽減され、感情のコントロールがしやすくなるのです。

メンタルヘルスの不調を未然に防ぐ効果も期待できます。

呼吸と動きに集中する時間は、日常から一時的に離れるリセット時間として機能します。週1回のレッスンでも、心理的な安定感が高まり、職場での人間関係にも良い影響を与えます。

組織全体の活性化につながる──企業が得られる4つの価値

社員の心身が健康になれば、企業側にも明確なリターンがあります。まず、パフォーマンスが安定し、生産性が向上します。体調不良による集中力低下が減るためです。

組織運営においては、次のような効果が生まれます。

  • グループレッスンで部署を超えた交流が増える
  • 採用活動で「健康を大切にする会社」としてアピールできる
  • 福利厚生の満足度が上がり、離職率が低下する

社員同士のコミュニケーションが活発になると、情報共有もスムーズになります。企業イメージの向上は、優秀な人材の獲得にも直結するでしょう。

長期的に見れば、組織の土台を強くする施策として、十分な費用対効果が見込めます。

企業向けピラティスの導入事例・成功パターン

ピラティスを福利厚生として導入している企業は、実際にどのような成果を上げているのでしょうか。

ここでは、実名で公開されている導入事例から、成功のポイントを読み解いていきます。

オフィスをスタジオに変えた理学ボディ──自社サービスを体現する福利厚生

東京のヘルスケア企業、株式会社理学ボディは2025年8月から本社オフィス内にピラティススタジオを新設しました。

社員は業務の合間に気軽にレッスンを受けられ、さらに全国100店舗で展開する自社の本格整体や理学療法士監修のマシンピラティス「luluto」を特別価格で利用できます。

この取り組みの特徴は、単なる健康増進ではなく「ミッション体現型福利厚生」として位置づけられている点です。

導入の背景には、事業成長に伴って増えた多様な職種の社員が、自社サービスを体験する機会が失われているという課題がありました。

社員自身が「お客様」となってサービスを体験することで、以下の効果が生まれています。

  • サービスの価値や効果を深く理解できる
  • 現場スタッフの工夫を肌で感じられる
  • 顧客対応やブランド発信の説得力が増す

育児中の社員からは「仕事の合間にオフィスでピラティスが受けられるのは本当にありがたい」、リモートワーカーからは「近所の店舗で体験でき、お客様の気持ちが分かる」といった声が上がっています。

オフィス内設置と全国店舗利用を組み合わせたハイブリッド型の設計が、働き方の多様性に対応した好例といえるでしょう。

出典:“オフィスがピラティススタジオに” ヘルスケア企業が仕掛ける「ミッション体現型福利厚生」を導入(PR TIMES)

海外大手企業の本格導入──Goldman Sachsの月120クラス運用

ロンドンのGoldman Sachsは、フィットネス企業Ten Health & Fitnessと3年契約を結び、社内フィットネスセンターで大規模なピラティスプログラムを展開しました。

月120クラス分のダイナミックリフォーマーピラティスとパーソナルトレーニングを提供し、社員の健康管理を本格的に支援しています。

投資銀行という激務の業界で、これだけのクラス数を確保している理由は明確です。長時間労働による心身の不調を予防し、パフォーマンスを維持するためです。

マシンピラティスという本格的な設備投資を行い、プロのトレーナーを常駐させる体制は、社員の健康を経営課題として捉えている証拠といえます。

出典:Corporate Health & Wellbeing(TEN)

業種を問わず広がる導入の動き──不動産から製造業まで

オーストラリアの不動産大手Mirvacは、オフィスのウェルネス施策として週次のピラティスクラスを福利厚生に組み込んでいます。自社のウェブサイトで取り組みを公開し、社員の健康を大切にする企業姿勢をアピールしています。

不動産業界は営業職が多く、顧客対応によるストレスや不規則な勤務が課題になりがちです。定期的なピラティスクラスが、心身のバランスを保つ役割を果たしています。

今後、健康経営の取り組みとして対外的にアピールする企業が増えれば、導入事例もさらに蓄積されるでしょう。

出典:Employee Experiences #1 – Wellness in the Workplace(Mirvac)

企業向けピラティスの導入方法と進め方

 

「企業向けピラティスを導入したいけれど、何から始めればいいかわからない」という担当者様のために、具体的なステップをご紹介します。

自社の課題を見極める──目的に応じた形式選び

導入前にまず整理すべきは、解決したい健康課題です。

運動不足が深刻なのか、メンタル不調による休職者が増えているのか、リモートワークでコミュニケーションが減っているのか。

目的が違えば、最適なプログラムの内容や頻度も変わります。実施形式は、企業の規模や働き方に合わせて選びましょう。

  • オフィス出張レッスン: 会議室にインストラクターを派遣。移動時間ゼロで参加率が高い
  • オンラインレッスン: Zoom等を利用し、在宅勤務者や多拠点の社員が同時に参加できる
  • スタジオ利用(法人契約): 提携スタジオに通う権利を付与。本格的なマシンピラティスが可能

スペースの有無や予算、対面交流の重視度合いによって、最適な選択肢は異なります。

まずは単発の体験会を開催し、社員の反応を確認してから定期開催へ移行するとスムーズです。

実施形式の選択

企業の規模や働き方に合わせて、最適な形式を選びます。

導入形態 特徴 向いている企業
オフィス出張レッスン 会議室等にインストラクターを派遣。移動時間ゼロで参加しやすい。 スペースがある企業、対面交流を重視する企業
オンラインレッスン Zoom等を利用。在宅勤務者や多拠点の社員が同時に参加可能。 リモートワーク中心、全国に支店がある企業
スタジオ利用(法人契約) 提携スタジオに通う権利を付与。本格的なマシンピラティスが可能。 本格的に取り組みたい社員が多い、福利厚生を充実させたい企業

参加ハードルを下げる──プログラム設計と運用の工夫

導入が決まったら、参加しやすい環境を整えます。時間帯は、始業前の朝活、ランチタイムの30分枠、就業後など複数設けると選択肢が広がります。

プログラムの強度と内容も重要です。

  • 初心者やスーツのままでも参加できる「チェアピラティス」
  • 着替えてしっかり動く「マットピラティス」

レベルに応じて選べる設計が理想的です。テーマを「肩こり解消」「姿勢改善」と明確にすると、参加者が集まりやすくなります。

申込方法が複雑だと、それだけで参加率が下がります。

最初のハードルを低くし、気軽に試せる雰囲気づくりを心がけましょう。定期開催が軌道に乗れば、福利厚生として定着します。

効果を最大化する──プロ指導と継続の仕組み

せっかく導入しても、利用されなければ意味がありません。効果を高めるには、プロインストラクターの活用が不可欠です。

ピラティスは「フォーム」が命であり、間違った姿勢で行うと効果が出ないばかりか怪我の原因になります。

動画を見るだけの自習形式ではなく、一人ひとりの骨格や癖を見て修正(アジャスト)してくれる有資格者の指導を取り入れましょう。

正しいフォームが身につけば、自宅でも実践できるようになります。

継続率を上げる仕組みも重要です。

  • 忙しい社員向けに15分〜30分の短時間プログラムを用意する
  • 「腰が楽になった」など参加者の声を社内でシェアする
  • マシンピラティス(スタジオ)とマットピラティス(社内)を組み合わせる

ハイブリッド運用により、飽きずに続けられる環境が生まれます。効果が実感できれば、自然と参加者は増えていくでしょう。

オフィスでできる!簡単チェアピラティス

ここでは、実際にオフィスで座ったままできる簡単なエクササイズをご紹介します。会議の合間やデスクワークのリフレッシュにお試しください。

シーテッド・キャット&カウ(ターゲット:背骨・自律神経)

効果:固まった背骨を優しく動かし、背中の緊張をほぐします。呼吸と連動させることで自律神経を整えます。

【やり方】

  1. 姿勢の準備: 椅子に浅めに座り、足の裏を床にしっかりつけます。骨盤を立て、座骨(お尻の骨)で椅子を押すように座ります(ニュートラルポジション)。
  2. 息を吸って準備: 鼻から息を吸い、背筋を長く伸ばします。
  3. 吐きながら動作(丸める): 口から細く長く息を吐きながら、おへそを覗き込むように骨盤を後ろへ傾け、背骨を下から順に丸めていきます(Cカーブ)。
  4. 吸いながら動作(反らす): 息を吸いながら、今度は骨盤を起こし、胸を斜め上に引き上げます。腰を反りすぎないよう、胸を開く意識で行います。
  5. 回数指定: 呼吸に合わせて、この動作を5〜8セット繰り返します。

【ポイント】

  • 背骨を「真珠のネックレス」に見立て、一粒ずつ丁寧に動かすイメージで行いましょう。
  • 肩が上がらないように、耳と肩の距離を遠くに保ちます。
  • お腹(パワーハウス)は常に薄く保ち、腰を守りましょう。

正しいフォームで行えば、数回の実践でも身体の変化を感じられます。デスクワークの合間に取り入れ、習慣化してみてください。

まとめ:健康経営の第一歩は「背骨」から

ピラティスを福利厚生に導入することは、単なる「運動の機会提供」にとどまりません。

社員一人ひとりが自分の身体と向き合い、呼吸を整え、心身ともに健やかな状態(ウェルビーイング)を手に入れるための、強力なサポートとなります。

「まずは何から始めればいい?」と迷われている場合は、社内での「体験レッスン」から始めてみてはいかがでしょうか。

社員の皆様が笑顔で生き生きと働ける環境づくりのために、ぜひピラティスの導入をご検討ください。

プロのインストラクターによるサポートや、企業のニーズに合わせたプログラム提案を行える専門家を活用しましょう。

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