「腰の反りが気になるのに、どうすれば改善できるか分からない」そんな悩みを抱えていませんか。反り腰は見た目だけでなく、慢性的な腰痛やぽっこりお腹の原因にもなりうる、放置できない姿勢の乱れです。
実は、反り腰の根本には骨盤を支えるインナーマッスルの弱さや、股関節周りの硬さが関係しています。筋トレやストレッチだけではなかなか改善しないのも、そこに理由があります。
そこで注目したいのがピラティスです。骨盤のニュートラルポジションを整え、深層筋を再教育するピラティスは、反り腰の改善に科学的な根拠を持つアプローチとして知られています。
この記事では、反り腰のセルフチェック法から、自宅でできる具体的なエクササイズメニュー、悪化させないNG動作まで丁寧に解説します。読み終える頃には、自分の体の状態を正しく把握し、今日から実践できる一歩が見つかるはずです。
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反り腰とは?まずは姿勢の特徴を確認しよう

「腰が痛い」「お腹がぽっこり出ている」と感じているなら、反り腰が原因かもしれません。反り腰は骨盤の傾きや背骨のカーブの乱れによって引き起こされ、放置すると全身にさまざまな不調をもたらします。
改善するためにはまず、自分の姿勢の状態を正しく知ることが大切です。ここからは反り腰の基本的な特徴と、見過ごせないリスクを解説します。
反り腰の基本的な状態
背骨はもともと緩やかなS字カーブを描き、体への衝撃を吸収しています。反り腰では骨盤が前傾し、腰の骨が急激に反り返った状態になります。
この状態が続くと、次のような筋肉のアンバランスが起こりやすくなります。
- 腰部の脊柱起立筋が常に緊張し、慢性的な腰への負担が増す
- 腹部の筋肉(腹直筋・腹横筋など)が引き伸ばされた状態になり、うまく力が入りにくくなる
筋肉の緊張と弱化が同時に進むため、姿勢の乱れが自然には戻りにくくなります。
正しい姿勢との違い
正しい姿勢(ニュートラルポジション)では、耳・肩・大転子・膝の横・外くるぶしが一直線に並びます。反り腰の場合、このラインから骨盤が前にずれるため、バランスを保おうとして体に複合的な歪みが生じます。
具体的には、肋骨が浮き上がったり、背中の上部が丸まったりする変化が起こります。一か所の崩れが全身に波及するのが、反り腰の厄介なところです。
反り腰を放置すると起こりやすい不調
反り腰を長く続けると、腰椎の間にある椎間板に過度な圧力がかかり、慢性的な腰痛につながりやすくなります。また、腹側の筋肉が弱ることで「ぽっこりお腹」が定着したり、姿勢の乱れが続くことで体全体の筋肉バランスが崩れ、日常動作での疲れやすさを感じる方もいます。
腰痛やしびれ・足への放散痛がすでにある場合は、自己判断でのエクササイズは控えてください。椎間板ヘルニアなど別の疾患が隠れている可能性もあるため、まずは整形外科や理学療法士に相談し、運動の許可を得てから取り組むことが大切です。
反り腰になる主な原因

「なぜ自分は反り腰になってしまったのか」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。反り腰は特定の原因が単独で起こるものではなく、日常の姿勢や筋肉の状態が複雑に絡み合って生じます。原因を正しく把握することが、効果的な改善につながります。ここからは反り腰を引き起こす主な要因を解説します。
骨盤前傾による姿勢の崩れ
最も直接的な原因は、骨盤が前に倒れる「骨盤前傾」です。骨盤は体の土台にあたる部位で、ここが前に傾くと、その上にある背骨がバランスを取ろうとして反り返ります。結果として、姿勢全体が連鎖的に崩れていきます。
骨盤の傾きは一見わかりにくいですが、腰の反りや下腹部の出っ張りとして体に現れてきます。
腸腰筋・太もも前の硬さ
股関節のインナーマッスルである「腸腰筋」や、太ももの前側の筋肉が硬く縮まると、骨盤を前へ引っ張る力が強まります。長時間のデスクワークで座りっぱなしの方は、股関節を曲げたまま筋肉が固まりやすいため注意が必要です。
硬さは自覚しにくいのが難点です。「座っていると腰が張る」という感覚がある方は、腸腰筋の硬さが影響しているかもしれません。
体幹深部筋やお尻・もも裏をうまく使えていない
お尻(臀筋)や太ももの裏側(ハムストリングス)がうまく働かないと、骨盤を後ろから支える力が弱まります。あわせて腹横筋などのインナーマッスルが機能しないと、腹圧が保てず腰への負担が逃げにくくなります。
- 股関節の動きを腰で代償してしまうケースが多い
- デスクワーク・ハイヒール・妊娠中の姿勢が習慣化すると、脳が「反った姿勢が正しい」と誤認識することもある
原因は筋力不足だけでなく、長年の姿勢パターンに由来することも少なくありません。
自分が反り腰かチェックする方法

「腰が痛い」「お腹が出ている気がする」と感じていても、自分が本当に反り腰かどうか判断がつかない方も多いでしょう。しかし実際には、自宅で簡単に確かめる方法があります。正確なセルフチェックで現状を把握することが、改善への近道です。ここからは反り腰を確認する具体的な方法と、なりやすい人の特徴を解説します。
壁を使ったセルフチェック
壁に背を向けて立ち、かかと・お尻・肩甲骨・後頭部を壁につけます。そのまま、腰の後ろと壁の間に手のひらを差し込んでみましょう。
- 手のひら1枚分がスムーズに入る → 理想的な状態
- 手のひらと床の隙間がほとんどない → 骨盤が後傾している可能性
- 拳ひとつ分の隙間がある → 反り腰の可能性が高い
このチェックは骨格の個人差もあるため、あくまで参考として活用してください。
仰向けで寝て確認する方法
床に仰向けになり、膝を伸ばした状態で腰の下の隙間を確認します。力を抜いたまま手のひらがすっぽり入るほど腰が浮いている場合は、注意が必要です。
膝を立てたときに腰の浮きがなくなる方は、股関節まわりの硬さが腰の反りに影響していると考えられます。硬さの場所によって、アプローチの仕方が変わってきます。
反り腰になりやすい人の特徴
姿勢だけでなく、日常の動作にも反り腰のサインが現れることがあります。次の項目に心当たりがある方は、注意してみてください。
- 椅子に座るとき、背もたれを使わず腰を浮かせて座る
- 写真を撮るとき、お尻を突き出すポーズを取る癖がある
- 腹筋運動をすると、お腹より先に腰が痛くなる
- 立っているとき、膝をピンと張りすぎてしまう(反張膝)
複数当てはまる方は、次のタイプ別チェックで自分の傾向を確かめてみましょう。
自分の反り腰タイプを知ってから改善メニューを選ぼう

反り腰の改善に取り組んでいるのに効果が出ない場合、そのエクササイズが自分のタイプに合っていない可能性があります。闇雲にストレッチや筋トレを行うよりも、まず自分の体の傾向を把握することが大切です。
タイプに合ったアプローチを選ぶことで、改善のスピードが変わります。ここからは反り腰の3つのタイプと、それぞれに適したケアを解説します。
| タイプ | 特徴 | 優先すべきケア |
| 前もも・腸腰筋張りタイプ | 股関節の前側が硬い、立つと腰が反る | 股関節前側のストレッチ、お尻の活性化 |
| ぽっこりお腹・腹圧低下タイプ | 肋骨が開きやすい、お腹の力が抜けやすい | ラテラルブリージング、体幹深部の強化 |
| 腰痛・腰椎過負担タイプ | 長時間立つと腰が詰まる、腰を反ると痛い | 骨盤の微細な動き(ペルビックチルト)、安静 |
ご自身の傾向が把握できたら、タイプに応じたアプローチを優先的に行いましょう。
前もも・腸腰筋が張るタイプ
骨盤を前に引っ張る力が強すぎるため、まずは「緩める」ことが先決です。縮まった股関節前側をほぐしながら、お尻ともも裏に適度な刺激を入れていきます。
ピラティスのブリッジ運動は、前側を伸ばしながら後ろ側を使う動きのため、このタイプに向いています。緩めると引き締めるをセットで行うのがポイントです。
ぽっこりお腹・腹圧低下タイプ
腹筋の深層部がうまく働かず、内臓を支えきれていない可能性があります。まずは呼吸から整えることが近道です。
ラテラルブリージング(横方向への呼吸)で肋骨を正しい位置に戻すと、天然のコルセットと呼ばれる腹横筋が働きやすくなります。激しい腹筋運動より、呼吸と連動した深層筋へのアプローチが効果的です。
腰痛・腰椎過負担タイプ
腰の骨同士がぶつかりやすく、炎症が起きやすいデリケートな状態です。大きな動きで無理に動かすより、骨盤のニュートラルを探る小さな動き(ペルビックチルト)から始めましょう。腰への負担を最小限に抑えながら、少しずつ筋肉のバランスを整えていくことが大切です。
ピラティスが反り腰改善に向いている理由

ストレッチや筋トレを試しても反り腰がなかなか改善しない方は、アプローチの方向性が合っていないのかもしれません。ピラティスは表面の筋肉を鍛えるのではなく、姿勢の土台となる深層筋や骨格のバランスに働きかける運動です。
反り腰の根本原因にアプローチできる点で、特に相性の良い運動といえます。ここからはピラティスが反り腰改善に向いている理由を解説します。
骨盤のニュートラルポジションを身につけられる
ピラティスの基本概念のひとつが「ニュートラルポジション」です。骨盤前面の左右の出っ張り(上前腸骨棘)と恥骨を結ぶ三角形が、仰向けのとき床と水平になっている状態を指します。
この「正しい位置」を繰り返し体に覚えさせることで、日常生活でも無意識に骨盤が安定するようになります。反り腰の改善には、正しい位置を「知る」だけでなく「体に刻む」プロセスが欠かせません。
腹横筋・多裂筋などの深部安定筋を使いやすくなる
ピラティスが働きかけるのは、表層の大きな筋肉ではなく、背骨のすぐ近くにある深部安定筋です。
- 多裂筋:背骨を細かく支える筋肉
- 腹横筋:お腹を内側から包む天然のコルセット
- 骨盤底筋群:骨盤の底を支える筋肉群
これらが機能することで、腰椎が過剰に反るのを防ぎ、背骨を理想的なカーブへ導きやすくなります。
ラテラルブリージングで肋骨の開きと腹圧を整えやすい
ピラティス独自の呼吸法「ラテラルブリージング」は、肋骨を横・背面へ広げるように息を吸い、吐くときにやさしく内側へ締める呼吸法です。この動きが、反り腰に付随しやすい「肋骨の開き(リブフレア)」を整えるのに役立ちます。
呼吸を整えるだけで腹圧が高まり、背骨まわりの安定感が変わってきます。土台となる呼吸から見直すのが、ピラティス流のアプローチです。
背骨・股関節の動きを改善しやすい
ピラティスでは、背骨を1個ずつバラバラに動かす「アーティキュレーション(分節化)」を重視します。固まった腰まわりに柔軟性が戻り、股関節がスムーズに動くようになると、腰だけで体を支える悪い癖が解消されやすくなります。
反り腰改善におすすめのピラティスエクササイズ

反り腰の仕組みや自分のタイプが把握できたら、いよいよ実践です。ピラティスの改善効果は、正しい動きと呼吸を組み合わせて繰り返すことで生まれます。
回数をこなすことより、体の感覚を丁寧につかむことを意識しながら取り組みましょう。ここからは自宅でできる反り腰改善に効果的なピラティスエクササイズを解説します。
ペルビックチルト(ターゲット:骨盤周辺の深層筋)
骨盤を微細に動かして、硬くなった腰まわりの緊張を解きほぐします。ニュートラルポジションを体に覚えさせる、最も基本的なエクササイズです。
【やり方】
- 仰向けで膝を立て、足は腰幅に開きます。骨盤を水平な「ニュートラル」にセットします。
- 鼻から息を吸って、胸郭を横・背中側へ広げます。
- 口から吐きながら、お腹を薄くするように深部の力を引き出し、腰の隙間を埋めるように骨盤を顔の方へ傾けます。このとき、お腹を強くへこませすぎず、体幹をそっと締める感覚を意識しましょう。
- 5〜10回程度、ゆっくりと繰り返します。
- 腰と床の隙間を押しつぶすとき、お尻が浮かないように注意しましょう。
- 呼吸を止めず、背骨の下の方が床に沈み込む感覚を大切にします。
【目安】
- 10回 × 2〜3セット(毎日寝る前など)
【ポイント】
- ビー玉をご自身のおへその上に置いていると想像し、そのビー玉を胸の方へ転がすような繊細な意識で行いましょう。
デッドバグ(ターゲット:腹横筋・体幹部)
腹圧を保ちながら手足を動かし、体幹の安定性を高めます。日常の姿勢を支える力を、動きの中で養うエクササイズです。
【やり方】
- 仰向けで両膝を90度に曲げて持ち上げ(テーブルトップ)、両腕は天井へ伸ばします。
- 吸って準備し、胸郭を広げつつお腹を薄く保ちます。
- 吐きながら、右腕を頭の方へ、左脚を遠くへ伸ばします。パワーハウスを活性化させ、腰が浮かない位置で止めます。
- 吸いながら元の位置に戻り、反対側も同様に行います。
- 左右交互に計10回。
- 腰が反りそうになったら、手足を下ろす角度を浅くして調整してください。
【目安】
- 左右各5〜10回 × 2セット
【ポイント】
- お腹の上に冷たい水が入ったグラスが置かれていると想像し、一滴もこぼさないように体幹を安定させましょう。
ブリッジ(ターゲット:臀筋・ハムストリングス)
お尻ともも裏を強化しながら、股関節前面をストレッチします。骨盤を後ろから支える筋肉を整えることで、骨盤前傾を抑える助けになります。
【やり方】
- 仰向けで膝を立て、かかとは坐骨(お尻の骨)の延長線上に置きます。
- 吸って準備し、肩の力を抜きます。
- 吐きながら、足裏で床を押し、お尻から背骨を「パラパラと1枚ずつめくるように」丁寧に持ち上げます(背骨の分節化)。
- 肩から膝が一直線になる高さまで上げたら、吸ってキープ。
- 吐きながら、首の方から背骨を1枚ずつ床に戻していきます。
- 5〜8回繰り返します。
【目安】
- 8回 × 2セット
【ポイント】
- 腰を高く上げようとしすぎて、肋骨が飛び出さないように注意します。膝を遠くに押し出す意識を持つと、もも裏を使いやすくなります。
サイドキック(ターゲット:中臀筋・腹斜筋)
骨盤の横側を安定させ、歩行時などの反り腰悪化を防ぎます。上半身を動かさずに脚だけを操作する、体幹の耐久力が問われるエクササイズです。
【やり方】
- 横向きに寝て、下の手で頭を支えます。体は一直線にし、足は少し前へ出します。
- 上のウエストの下に、小さな隙間(マウスハウス)を作ります。
- 吸いながら、上の脚を腰の高さで前に2回キックします。
- 吐きながら、脚を後ろへ伸ばします。このとき腰が反らないようにパワーハウスの力で耐えます。
- 左右各5〜10回。
- 上半身が前後に揺れないよう、床についている手でバランスを補助してください。
【目安】
- 左右各10回
【ポイント】
- 伸ばした脚の先からビームが出ているように、常に遠くへ伸ばし続ける意識を持つと効果的です。
ロールダウン(ターゲット:背骨の柔軟性)
※腰痛がない方限定
反り腰で固まった背中の筋肉を、自重を使ってやさしく引き伸ばします。背骨を1個ずつ動かす感覚を養う、締めくくりにぴったりの動きです。
【やり方】
- 足を腰幅に開いて立ち、背筋を伸ばしてニュートラルを保ちます。
- 吸って背を高くし、胸郭を広げます。吐きながら顎を軽く引いて、頭の先からゆっくりと背中を丸めていきます。
- 膝を軽く緩め、手が床に近づくまで背骨を一つずつめくるように下ろします(背骨の分節化)。
- 下で一度吸い、吐きながら下腹部を引き上げ、骨盤の上に背骨を下から積み上げるように戻ります。
- 3〜5回、流れるような動きで行います。
- 痛みを感じる場合は、深く下げすぎずに途中で止めてください。
【目安】
- 3〜5回
【ポイント】
- 鉄棒を乗り越えるように、お腹を薄く保ちながら背中を大きく丸める意識で行いましょう。
ピラティスで反り腰が悪化しないための注意点

ピラティスは正しく取り組めば反り腰の改善に効果的ですが、フォームの崩れや無理な負荷は腰への負担を増やすリスクがあります。
「やっているのに悪化した」という事態を防ぐためには、取り組む前に注意点を把握しておくことが大切です。安全に、そして効果的に続けるために、ここからは気をつけるべきポイントを解説します。
動作中に崩れやすいポイント
エクササイズ中は、気づかないうちに腰への負担が増していることがあります。次の3点を意識するだけで、動きの質が変わります。
ブリッジで腰を反らせすぎない お尻を高く上げようとすると、胸が突き出て腰椎を圧迫しやすくなります。肋骨と骨盤を近づけたまま腹圧を保ち、お尻ともも裏で支える感覚を大切にしましょう。
肋骨を開きすぎない 反り腰の方は呼吸のたびに肋骨が前へ飛び出しやすい傾向があります。息を吐くとき、肋骨がそっと内側へ沈んでいくような感覚を意識し、呼吸と動作を連動させましょう。
前ももばかり使わない エクササイズ中に前ももが張ってきたら、股関節を固めて腰で動いているサインです。一度止まって呼吸を整え、お腹の底やお尻に意識を向け直してから再開しましょう。
腹筋の力が足りないときの調整法
腹筋が十分に機能していない段階で、ロールアップやハンドレッドを無理に行うと、腰が床から浮いて負担がかかります。腰の隙間をコントロールできないと感じたら、次のように強度を落としましょう。
- 脚を床につけたまま行う
- 膝を曲げて可動域を狭くする
「できる形」に調整することが、正しい筋肉を使うための近道です。
避けるべきケースと中止の判断
体の状態によっては、種目そのものを変える必要があります。
- ロールダウンは避ける: 急性腰痛・椎間板ヘルニア・骨粗鬆症がある方は、背骨を深く曲げる動きがリスクになります。デッドバグなどニュートラルを保つ種目を優先してください
- 痛み・しびれ・放散痛があるときは即中止: 動作中にズキッとした痛みや足へのしびれを感じたら、すぐにやめて専門家の診断を受けてください
「動けば良くなる」と無理をするのは禁物です。体のサインを見逃さず、早めに立ち止まることが安全に続けるための基本になります。
マシンピラティスとマットピラティスはどちらが反り腰におすすめ?

ピラティスを始めようと思ったとき、スタジオでマシンを使うべきか、自宅でマットから始めるべきか迷う方は多いのではないでしょうか。
それぞれに異なる特徴があり、反り腰の改善においては選び方が結果に影響することもあります。自分に合った方法を選ぶために、ここからはマシンとマットの違いと反り腰改善における使い分けを解説します。
初心者にはマシンピラティスが向いている理由
マシン(リフォーマーなど)には、動きをサポートするスプリングが備わっています。このバネの補助が、骨盤の安定や背骨の伸びを物理的に助けてくれます。
反り腰の方が陥りやすい「間違った体の使い癖」をその場で修正しやすいため、正しいフォームを習得するスピードが上がります。自分では気づきにくい骨盤の位置を、器具を通じて体で覚えられるのがマシンの強みです。
自宅で続けやすいマットピラティスのメリット
マットピラティスは道具が不要なため、寝起きや仕事の合間など日常生活に組み込みやすいのが最大の利点です。一方で、補助なしに体を自分でコントロールする必要があるため、中上級者向けの側面もあります。
フォームが身についていない段階でマットのみで進めると、反り腰のまま動く癖が強化されてしまう点には注意が必要です。
反り腰改善には「マシンで習う+マットで復習」がおすすめ
両方を組み合わせるアプローチが、反り腰改善には効果的です。
- 週1〜2回スタジオでマシンを使い、インストラクターに骨盤の位置をその場で整えてもらう
- その感覚が新鮮なうちに、自宅のマットで動きを復習する
スタジオで「正しい感覚」を得て、自宅で「定着させる」という流れを作ることが、姿勢改善の近道になります。
ピラティス以外で反り腰を予防する生活習慣

エクササイズに取り組んでいても、日常の姿勢や動作が乱れたままでは改善の効果が出にくいことがあります。反り腰は1日のうちの大半を占める立ち方・座り方・寝方の積み重ねが大きく影響するためです。
日常習慣を少し整えるだけで、エクササイズの効果をより高めることができます。ここからは今日からすぐに実践できる生活習慣の見直しポイントを解説します。
立ち方・座り方を見直す
立ち姿勢 左右どちらかの足に体重を乗せたり、お腹を前に突き出したりしていないか確認しましょう。親指の付け根・小指の付け根・かかとの3点で均等に地面を捉え、頭のてっぺんから糸で吊るされているような感覚を意識するのがポイントです。
座り方・デスクワーク環境 坐骨(お尻の底にある2つの骨)を座面に垂直に立てるように座ります。骨盤が後ろに傾くと腰が反りやすくなるため、腰の後ろに薄いクッションを置くだけでも姿勢が安定しやすくなります。
寝姿勢とクッションの使い方
仰向けで寝ると腰が痛む方は、膝の下に丸めたタオルやクッションを置いてみましょう。股関節が軽く曲がることで、腰椎の過度な反りが和らぎます。
横向きで寝る場合は、膝の間にクッションを挟むと骨盤が安定しやすくなります。寝具の工夫は手軽にできる割に、腰への影響が大きい習慣のひとつです。
股関節まわりのストレッチを日課にする
運動前だけでなく、デスクワークの合間にも腸腰筋を伸ばすストレッチを取り入れましょう。固まった股関節屈筋をリセットするだけで、骨盤がニュートラルな位置に戻りやすくなります。
- 片膝をついたランジのポーズで30秒キープ
- 座ったまま行うもも前のストレッチを休憩のたびに挟む
毎回完璧にやろうとせず、「気づいたらやる」くらいの感覚で続けることが習慣化の近道です。
反り腰とピラティスに関するよくある質問

ピラティスで反り腰を改善したいと思っても、「どれくらいで効果が出るの?」「毎日やるべき?」など、始める前に気になる疑問はつきないものです。
正しい知識を持って取り組むことが、無理なく続けるための第一歩になります。ここからは、効果・頻度・症状・他の方法との比較など、よくある疑問をまとめて解説します。
効果・頻度に関する疑問
ピラティスで反り腰はどれくらいで改善する?
個人差はありますが、週1〜2回を2〜3ヶ月継続することで、姿勢の変化を感じ始める方が多いとされています。
ジョセフ・ピラティスは「10セッションで違いを感じ、20セッションで見た目が変わり、30セッションで新しい体を手に入れる」という趣旨の言葉を残したとされていますが、これは週2〜3回の継続を前提にしたものです。焦らず積み重ねることが、姿勢改善の基本になります。
毎日やった方がいい?おすすめの頻度は?
呼吸法やペルビックチルトのような軽い調整は、毎日数分行うのが理想的です。全身を使うしっかりとしたエクササイズは、筋肉の回復を考慮して週2〜3回が目安になります。「毎日少しと、週数回しっかり」を組み合わせるのがおすすめです。
症状・体の状態に関する疑問
反り腰があると腰痛も改善できる?
反り腰が原因の腰痛であれば、姿勢のアライメントが整うことで楽になるケースは多く見られます。ただし、痛みがある場合は必ず医師に相談してから取り組みましょう。痛みの原因によっては、別のアプローチが必要なこともあります。
妊娠中・産後の反り腰にピラティスは向いている?
向いています。妊娠中はマタニティ専門のクラスを、産後は医師から運動の許可が出てから、専門家の指導のもとで始めましょう。体の変化が大きい時期だからこそ、自己判断での開始は避けてください。
他の方法との比較
ヨガや整体とピラティスはどれがいい?
それぞれ目的が異なります。
- ヨガ: 柔軟性の向上や精神的なリラックスに向いている
- 整体: 外部からの刺激による一時的な調整に向いている
- ピラティス: 自分の筋肉で正しい姿勢を維持する力を養うことに向いている
根本的な姿勢の再教育を目指すなら、ピラティスは適した選択肢のひとつです。他の方法と組み合わせながら、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。
まとめ|反り腰改善には正しい姿勢と安全なピラティスの継続が大切
この記事では、反り腰の原因からピラティスによる改善法まで幅広く解説しました。改善のカギとなるポイントをまとめます。
- 反り腰は骨盤前傾・インナーマッスルの弱さ・股関節の硬さが主な原因
- ペルビックチルトやブリッジなど、深層筋に働きかけるエクササイズが有効
- 自分のタイプ(前もも張り・腹圧低下・腰痛)を把握してからアプローチを選ぶ
まずは壁を使ったセルフチェックで自分の状態を確かめ、ペルビックチルトから取り組んでみてください。
週2〜3回の継続で、2〜3ヶ月後には姿勢の変化を感じられる方が多いとされています。焦らず一歩ずつ、呼吸と骨盤の感覚を大切にしながら続けていきましょう。
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